鏡の花

道尾秀介先生の『鏡の花』を読了しました。


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道尾秀介先生です。

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少年が抱える切ない空想、曼珠沙華が語る夫の過去。老夫婦に届いた絵葉書の謎、少女が見る奇妙なサソリの夢。
姉弟の哀しみを知る月の兎、製鏡所の娘が願う亡き人との再会。

ほんの小さな行為で、世界は変わってしまった。
それでも……。

6つの連作短編からなるお話です。
それぞれのお話が繋がって1つの長編小説を紡いでいます。


あの時あの選択をしなければ
あの時あっちの方へ進んでいたら
あの時あんなことをしなければ

人生の中でたまたま起こってしまった些細な出来事がその後の運命を大きく変えてしまった…というお話です。

生と死の境界線について、美しい光と影を織りなしながら巧みに描かれています。


道尾先生の著作の読後はいつも空想の世界にいるような気分になりますね〜

農学部のご出身だけあって、自然描写が素晴らしく、知識も豊富で、とても勉強になりました。


特に赤と白の曼珠沙華の描写は目に浮かぶようでした。

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哀しいけど優しい…
切ないけど暖かい…

心が満たされる作品です。
是非!
ご一読ください!