イノセント・デイズ

早見和真先生の『イノセント・デイズ』を読了しました。


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早見先生です。

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田中幸乃、30歳。
元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。
凶行の背景に何があったのか?
産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人、刑務官ら彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がる世論の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。
幼なじみの弁護士たちが再審を求めて奔走するが、彼女は……。
筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長編ミステリー。


450頁超の長編小説でしたが一気読みしました。
その内容にグイグイ惹き込まれ、あっという間の時間でした。

これをハッピーエンドと解釈すべきなのか?

私にはかなり後味の悪いお話でした。

と同時に
悪意に満ちた人、綺麗事ばかり語る人、卑怯な人、自己満足だけの人…
不愉快な人たちばかりが登場し、憂鬱になってしまいました。

でも一番私を憂鬱にさせたのは主人公の田中幸乃死刑囚…

エネルギーの低さと視野の狭さにイライラしてしまいました。

私の診療場面でもこういう人がいます。
認知行動療法で良くなるのになぁ…
デパスを処方するだけではなく
ちゃんと治療してあげればこんな悲劇が起こらなくて済んだかもしれないのに…
ま、それ以前に幸乃は治療を拒否したでしょうが・・・

などと思ってしまいました💦


よくあるパターンのミステリーですが
デリケートなタッチの文体で
最初、女性の作家さんが書かれたのかと思いました。
湊かなえ先生的な感じ(笑)


面白かったです。
お薦めです。
是非‼️