死んでいない者

滝口悠生先生の『死んでいない者』を読了しました。
第154回芥川賞受賞作品です。

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滝口先生です。

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秋のある日、大往生を遂げた男の通夜に親類たちが集った。
子ども、孫、ひ孫たち30人あまり。
一人ひとりが死に思いをはせ、互いを思い、家族の記憶が広がっていく。
生の断片が重なり合って永遠の時間が立ち上がる奇跡の一夜。

最初の数頁を読んだところでいきなり挫折💦
登場人物が多すぎて
誰が誰やら全くわからなくなりました。

なので…
家系図を書きながら再読しました。

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作品は一言で言えば

脱力系お通夜物語

でしょうか?

いろいろな人が様々な視点で家族や人生を語っていきます。

軽快な語り口の中に垣間見る『生の不条理』みたいなのが、とてもアイロニックでもあり、とても面白かったです❗️


読後に素朴な疑問…

この小説のタイトル『死んでいない者』ってどっちの意味だろう?

死んでもう存在しない者

っていうことなのか

まだ死んでいない者

ってことなのか…


どちらとも取れるし
きっとダブルミーニングなのかも❗️

なんて思いました。

読みやすい文章だし
お薦めの作品です。

是非‼️