影裏

沼田真佑先生の『影裏』を読了しました。

第157回芥川賞受賞作です。
『影裏』…“えいり”と読みます。

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沼田真佑先生です。

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医薬品を扱う東北の企業に勤める「わたし」は、同じ職場の日浅という男と親しくなる。
日浅の転職を機にふたりは疎遠になってしまうが、東日本大震災のあと、行方不明になった日浅を「わたし」は捜し続けていた。
やがて出会った日浅の父親は「わたし」に日浅の“裏の顔”について語り、「あれを捜すなど無益だ」と語るのだった……。


前半は五感に訴えてくるような美しい風景描写をベースとした『釣り』のお話。

途中で
え?
LGBTの話なの?

なんて戸惑っていたら

急に東日本大震災のお話に。

そっかー
震災直後の設定なんだー

って

いや

前半のお話とどう繋がるんだろう?

なんて思っていたら

親子の生々しいお話に展開…

う〜ん
文章が淡麗な割に
詰め込み過ぎかな?
なんて思いました。

詰め込み過ぎだけど
最後はさらっと終結する…

著者のテクニックみたいなものを感じました。

後半が面白かったです♪

前半がつまらなかった訳ではなく
後半の展開が良かったという意味です。

私が夢中になれるジャンルの作品ではありませんでしたが
沼田先生の他の作品も読んでみたくなりました。

短編であっという間に読了できます。
釣り好きの方は是非‼️

読まれた方は感想をご教示くださいませ🙇‍♀️