花の鎖

湊かなえ先生の『花の鎖』を読了しました。


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両親を亡くし祖母と2人暮らしの梨花は、祖母の胃癌の手術費に困窮し、生前の母に年に1度豪勢な花束を送り続け、両親が亡くなった後に資金援助を申し出てくれた名も知らぬ「K」という人物に助けを求める。

伯父が役員を務める建設会社の同僚・和弥と結婚した美雪の目下の悩みは、結婚して3年経つのに子供ができないことだった。設計士を夢見ていた和弥が、美雪のいとこ・陽介が立ち上げた建築事務所に転職することになるが、任せられたのはまたしても営業職だった。

大学時代、山岳部に所属していたイラストレーターの紗月は、当時の仲間・希美子から夫・浩一を助けて欲しいと頼まれる。浩一とはかつて互いに想い合っていたが、理由があって離別していた。希美子の願いをきくべきかどうか葛藤する紗月は、水彩画教室を開く公民館の職員・前田に誘われ、過去の因縁を断ち切るために八ヶ岳に登る決意をする。

『雪』、『月』、『花』の字を名前に持つ3人の女性の物語です。

それぞれのストーリーが並行して進み、やがて繋がっていきます。

『花』と『きんつば』と『絵画』…この3つがキーワードとなってお話が展開していきます。

いろいろな仕掛けが施されていますが

う〜ん

中盤ですぐにわかっちゃいました💦

湊先生特有の緻密さがこの物語ではイマイチでした。

ミステリーだと思って読むとちょっとガッカリではありますが、これを

女性の半生を描いたヒューマンドラマ

謎の男Kに人生を翻弄された女たちのドラマ

と読めば、かなり楽しめる作品ではないかな?…って思います。

ドラマ化もされたようですね…観てませんが💦

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梨花松下奈緒さん、美雪を中谷美紀さん、そして紗月を戸田恵梨香さんが演じていますが

小説の中の3人はこれらの女優さんほど濃くないような…💦

ま、ドラマは興味ないので別に良いのですが(笑)

平易な文章なのでサクサク読めますし
トリックも簡単なので
お時間があれば読んでみてください。