代償
伊岡瞬先生の『代償』を読了しました。
伊岡瞬先生の作品は初めてです。
平凡な家庭の小学生・圭輔は、ある事故をきっかけに遠縁の同級生・達也と暮らすことになり、一転、不幸な境遇に陥る。
寿人という友人を得て苦境を脱し、長じて弁護士となった圭輔に、収監された達也から弁護依頼が舞い込んだ“私は無実の罪で逮捕されました。
どうか、お願いです。かつての友情に免じて、私の弁護をしていただけないでしょうか”。
裁判を弄ぶ達也、追いつめられた圭輔。
事件を調べ始めた寿人は、証言の意外な綻びを見つけ、巧妙に仕組まれた罠をときほどいてゆくが……。
サイコパスのお話です。
恐怖よりも嫌悪を感じるストーリーでした。
いつもは速読の私ですが
次なる展開が知りたくて
この本に関してはさらに速読となりました。
終始イライラしながら読んでいましたが
(達也の悪意や操作性よりも圭輔の優柔不断と弱腰に対して)
きっとラストはスパッと斬ってくれるのではないかと期待しつつ
でも意外とあっさりした終わり方でした。
とても面白かったのですが、もっと派手なエンディングを期待していた私としては物足りなくて
100点満点の90点の評価です。
この著作…小栗旬さん主演でドラマ化されたようです。
機会があれば観てみたい❗️
私の大好きな作家である中村文則先生の作品にも悪人は出てきますが
本作の達也はそれを凌ぐ凄まじさでしたね。
達也は最強でした💦
文庫で450頁に及ぶ大作でしたが
一晩で読めてしまうくらい面白かったです。
是非‼️