無痛
久坂部羊先生の『無痛』を読了しました。
久坂部羊先生です。
現役のドクターです。
神戸の住宅地での一家四人殺害事件。
惨たらしい現場から犯人の人格障害の疑いは濃厚だった。
凶器のハンマー、Sサイズの帽子、LLの靴跡他、遺留品は多かったが、警察は犯人像を絞れない。八カ月後、精神障害児童施設の十四歳の少女が自分が犯人だと告白したが……。
外見だけで症状が完璧にわかる驚異の医師・為頼が連続殺人鬼を追いつめる。
600頁を超える長編でしたが
半日で一気読みしました。
それくらい面白かったです。
おそらく一般の方々からすれば生々しくて気持ちが悪い描写も多かったのではないかと思われますが
医師の視点では、とてもリアルで正確な描写に徹していたため、読んでいてストレスも少なかったです。
医療マニアが書く信憑性を欠いた小説とは一線を画していました。
ただ…
精神疾患に関する記述は
現役の精神科医からすれば
いろいろ弱かったです💦
ま、それが本作のストーリーに大きな影響は与えていなかったので良し…としましょう(笑)
この作品…
2015年に西島秀俊さん主演でドラマ化されているんですね。
私…テレビは一切観ないので知りませんでした💦