がん消滅の罠 完全寛解の謎

岩木一麻先生の『がん消滅の罠〜完全寛解の謎』を読了しました。


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岩木一麻先生です。

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国立がん研究センター放射線医学総合研究所を経て、現在は医療系出版社にご勤務という経歴をお持ちです。


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日本がんセンター呼吸器内科の医師・夏目は、生命保険会社に勤務する森川から、不正受給の可能性があると指摘を受けた。 
夏目から余命半年の宣告を受けた肺腺がん患者が、リビングニーズ特約で生前給付金3千万円を受け取った後も生存しており、それどころか、その後に病巣が綺麗に消え去っているというのだ。同様の保険支払いが4例立て続けに起きている。 
不審を抱いた夏目は、変わり者の友人で、同じくがんセンター勤務の羽島とともに、調査を始める。 
一方、がんを患った有力者たちから支持を受けていたのは、夏目の恩師・西條が理事長を務める湾岸医療センター病院だった。 
その病院は、がんの早期発見・治療を得意とし、もし再発した場合もがんを完全寛解に導くという病院。 
がんが完全に消失完治するのか? いったい、がん治療の世界で何が起こっているのだろうか…。



いや〜
読み応えありましたねぇ。
かなり奇抜なトリックの数々…
現代の医学を考えるとありそうでなさそうなお話ではありましたが
腫瘍医学についてきちんと記述されているため、胡散臭さは全く感じられなかったです、


事件があらかた解決したと見せかけて
またどんでん返しを畳み掛けてくる…
最後まで気が抜けないお話でした💦

無味な医療ドラマでは決してなく
それぞれの登場人物が作中でうまく役割分担をしていました。

ただ…
主人公の夏目医師の妻・紗希は何の役にも立ってなくて残念な女性でした(笑)
夏目のような優秀な男が何故あんな・・・

やめておきましょう💦


終盤は医療ドラマというより刑事ドラマのような様相を呈してきてワクワクしました。

久々に極上のミステリーを堪能しました😃

お薦めの一冊です❗️

私は結構スラスラ読めてしまいましたが、医療関係者じゃない方にはちょっと難解かもしれません。

がんのことだけではなく
生命倫理についても考えさせられると思います。
是非‼️