ダンス・ウィズ・ドラゴン

村山由佳先生の『ダンス・ウィズ・ドラゴン』を読了しました。


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村山由佳先生です。

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井の頭公園の奥深く潜む、夜にしか開かない図書館。
生い立ちに消えない痛みを刻むオリエ。
過去に妹を傷つけたことを悔やみ続ける兄・スグルと、彼を救済したい妹・マナミ。
前世の記憶をもてあますキリコ。
〈永遠なる〉ドラゴンに導かれるように集う彼らは、痛みとともに、それぞれの〝性〟と〝禁忌〟を解き放ってゆく……。


ファンタジーフォークロアと官能が入り混じった不思議な作品でした。

3人の人物の因縁と龍神伝説のストーリーがそれぞれの視点で描かれていて
最後に1つの結末へと繋がって浄化されていきます。

あまり得意なジャンルの作風ではありませんが
読んでいるうちにグイグイ引き込まれていき
後味の悪さもなく
まあまあ面白かったです✌️

押し付けがましい感じの学術性はなく
性描写も軽めで
比較的読みやすかったです。

作中にラルフ・タウナーの『イカルス』という曲が登場してきて
youtubeで聴いてみたら
とても素敵な曲でした。





かつてアポロで月へ飛んだ宇宙飛行士は、この曲を聴きながら月のクレーターを眺め
イカルス』と名付けたそうです。


まずまずお薦めの作品です。
お時間があれば読んでみてください。