コンビニ人間
村田沙耶香先生の第155回芥川賞受賞作『コンビニ人間』を読了しました。
オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。
日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが私を世界の正常な「部品」にしてくれる。
ある日、婚活目的の新入り男性白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は「恥ずかしくないのか」と突き付けられるが…
ある日、婚活目的の新入り男性白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は「恥ずかしくないのか」と突き付けられるが…
村田先生自身が週3でコンビニでバイトをされているそうで、実体験に基づいた描写がリアルで、コンビニの風景や音声が思わず脳裏に浮上してきました。
文体はすっきりして読みやすかったのですが
気持ち悪い作品
でしたね(イイ意味で)。
登場人物が実にデリカシーのない人ばかりで
読んでいて終始イライラさせられました💦
いや〜
面白かったです。
この作品を
現代に甦った『檻の中』だ!
と評した人がいらっしゃったみたいですが
うん!納得です!
※『檻の中』(ヘンリー・ジェイムズ著)
郵便局で電信技師を務める女性が、彼女を取り巻く環境と完全に同化している様が描かれている。
是非!
お薦めです!!