院長選挙
久坂部羊先生の『院長選挙』を読了しました。
新しい病院長を選ぶべく院長選挙が近く病院内で開かれる。
候補者は4人の副院長たち。
「臓器のヒエラルキー」を口にして憚らない心臓至上主義の循環器内科教授・徳富恭一。
手術の腕は天才的だが極端な内科嫌いの消化器外科教授・大小路篤郎。
古い体制の改革を訴え言いにくいこともバンバン発言する若き整形外科教授・鴨下徹。
4人の副院長の中で院長の座に就くのは誰か?
まさに選挙運動の真っ盛り、宇津々院長の死に疑問を持った警察が動き出した……。
これは医療サスペンスではなく
医療コメディですね(笑)
そしてあくまでもフィクションです。
本書を読まれた一般の方は
大学病院って
医者って
幼稚で狡猾でどうしようもない!
なんて誤解されるんじゃないか?と
読みながら心配になってしまいました。
ここに登場するようなドクターなんて
現実にはほとんどいませんから。
もちろん中には変わった方もいらっしゃいますが
それは医療業界に限らず
どの世界にもいらっしゃるんじゃないでしょうか?
少なくとも
私の周りにいるドクターはみなさん
使命感に溢れた
クランケのことを第一に考えている
素晴らしい方ばかりです。
久坂部先生…
ちょっと悪ノリが過ぎたんじゃないかな?
って
同業者として残念に思いました😭
それと
かなり前半で
犯人というかオチがわかっちゃいました💦
人物描写が露骨すぎるから
読めてしまいました(笑)
ま、暇つぶしにはイイ本かも。
難解な医療用語もほとんどなく
コメディとしては面白かったです。